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ARAV株式会社

事業内容

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事業内容

建設機械の取り付け装置を作り、建設現場のDXを実現する東京大学発スタートアップです。建設業界が抱える人手不足や高齢化、老朽化インフラの課題に対し、ロボット工学を用いた遠隔化や自動運転技術を提供します。ハードとソフトを横断したソリューションを通じて、社会課題の解決に貢献し、自社の価値を高めています。

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代表取締役

白久 レイエス樹(しろく れいえすたつる)

東京大学大学院修了後、学生時代の同級生と共にスケルトニクス株式会社を創業。ドバイ首長国オフィスへのロボット販売など、受注販売および派遣事業を牽引。2016年に株式会社SUBARUに入社し、アイサイト開発部署において、アイサイトツーリングアシストの開発業務に従事。

建設現場のDXを先端技術で実現

本日はお時間を頂きありがとうございます。どうぞよろしくお願いします。御社のホームページを拝見させて頂きまして、建築現場などのオートメーション促進に取り組まれていることを知りました。改めて、御社がどのような事業を展開しているのかをお聞かせいただけますか?

まず、シンプルに言うと、私たちは建設機械に取り付ける装置を作っています。この装置を取り付けることで、遠隔操作や自動化が可能となります。これが当社の強みです。
会社の規模としては社員20数名の小さな企業で、2020年4月に設立しました。

御社の歴史や取り組みについて、もう少し詳しく教えてください。
また、なぜこの事業を始めたのか、その背景もお聞きしたいです。

建設業界は深刻な人手不足に直面しています。その一因として、現場が危険であることが挙げられます。さらに、高齢化も進んでおり、ベテランの方々がリタイアすると、インフラの維持が困難になります。一般の方々は、道路工事などが煩わしいと感じることもあるかもしれませんが、インフラは老朽化しており、定期的なメンテナンスが不可欠です。当社が関わっている建設機械は、そのような土木工事に使用されます。

ありがとうございます。では、建設業界に関わるきっかけは何だったのでしょうか?

元々、建設業界にはあまり関わりがありませんでしたが、2019年の夏に建設会社から相談を受けたことがきっかけで、建設機械向けのソリューションを開発し始めました。私はもともとロボットが好きで、学生時代にはロボットコンテストに参加したり、エンターテイメントロボットのベンチャー企業を経営したり、また自動車会社のエンジニアとして働いていました。ロボットに興味を持ったのは、幼少期にテレビで見たロボットコンテストの影響です。

高専に進まれたのもその延長でしょうか?

そうですね。私の育った環境は田舎で、特に特別なことはしていなかったです。普通の中学生でしたが、手先が器用でものづくりが好きでした。それが高専への進学に繋がったと思います。

子供の頃から手を動かすことが好きだったんですね。そこからメカニックになる道を選んだきっかけは何だったのでしょうか?私の娘も手を動かすことが好きで、算数が好きです。まだ小さいですが、何かを作るのが楽しいみたいです。

私も同じで、子供の頃からものづくりが好きでした。その延長でロボットに興味を持ち、現在の仕事に繋がっています。

幼少期から現在の事業をされるまでの経緯についてお話しいただけますか?また、今後の夢や目標についてもお聞かせください。

そうですね。私はARAVが3回目の起業で、この事業には社会的意義のある企業を残したいという強いモチベーションがあります。これまでいくつかの事業を経験してきて、細かい方向転換をしつつ進めてきました。今は、建設機械の自動運転と遠隔操作に大きなやりがいを感じています。
実際、この事業を始めて、現場での重大な事故につながるリスクを軽減することに貢献できていると実感しています。

どういった現場からスタートしたのでしょうか?

最初は中小企業の地盤改良工事の現場から始めました。地盤が緩くて天候によっては機械が傾いて事故になることもあります。そういった現場で自社開発の遠隔操作技術の実証を進め、省人化及び安全性を高めることができました。この取り組みが評価され、他の企業からの依頼も増え、現在に至っています。

地盤が緩いことでの事故をどのように解決されたのですか?

シンプルな解決策として、運転席に遠隔操作装置を取り付けました。これにより、現場に入らなくても作業ができるようになりました。また他のお客様の現場では、この技術を発展させ、繰り返しの作業は自動化して覚えさせることも可能になりました。これにより、従来よりも効率的に作業が進むようになりました。

他にも課題はありますか?

建設機械は種類が非常に多く、現場や企業ごとに要求が異なります。私たちはその個別対応を一つずつ行っています。まだ始まったばかりで、国内にある約70万台の建設機械のうち、当社をはじめ、自動運転及び遠隔操作の技術が導入されているのはほんの一部です。新しい技術を導入する際には、理解を得るのが難しい場合もありますが、丁寧に説明することでスムーズに進めています。

将来の目標について教えてください。

すべての課題を一度に解決することは難しいですが、一つひとつ実現していくことで、大きな変化をもたらせると信じています。今まで人を介して行っていた作業を自動化することで、人手不足の根本的な課題解決に貢献したいです。将来的には、熟練技術者のノウハウを記録し、それを活用する技術の実現も目指しています。ただ、現場ごとの条件が異なるため、すぐにすべてを自動化できるわけではありませんが、少しずつ進めていきたいです。

今後、東大前 HiRAKU GATEに対して御社や代表が求めていることがあれば教えていただけますか?

非常に満足しています。東大前 HiRAKU GATE は、創業前後のピッチ会や、交流会など、さまざまなイベントをご企画されています。以前に利用していたインキュベーション施設よりも交流が活発な印象です。ランチを取れるフロアもあり、各スタートアップの社員同士のコミュニケーションが自然と生まれることも魅力だと感じています。

なるほど。他の企業様とのコミュニケーションについては満足度が高いですね。現状、改善したい点はありますか?

特に大きな不満はありません。この半年でキッチンカーや弁当屋さんも誘致していただき、仕事がしやすくなっています。他の企業様も社会貢献性が高い企業ばかりですので、将来的にはこの場所が美術館のように「こんな企業がいた場所」として歴史に残るようになるのではないかと思います。

確かに、大学と民間が組み合わさることで新しい文化が生まれるかもしれませんね。ここから新しいベンチャーがたくさん生まれることが期待されますね。

そうですね。春日周辺の再開発も進んでいて、将来的にはこのエリアが多くのオフィスビルで賑わうことになると思います。その中で、東大前 HiRAKU GATEのようなスタートアップ企業が続々と集まる場所が増えると面白いですね。

ありがとうございます。今のご事業やビジョンに紐づいているご経験についてお伺いしたいのですが、幼少期からの体験が影響している部分があれば教えてください。

幼少期からものづくりが好きだったことが、今の事業に繋がっています。以前はエンタメロボットの開発に携わっていましたが、現在は社会課題を解決するための技術開発に取り組んでいます。ロボット技術を学んだ経験が、今の事業に大いに役立っていますね。

ロボット技術を学ばれたことが今の事業に繋がり、そして社会の課題を解決するというビジョンに振り切れたのですね。

はい、その通りです。エンタメロボットの経験があるからこそ、現在の事業に役立っています。今は企業の課題を解決するための技術開発に集中しています。

ありがとうございます。
本日は貴重なお話をお聞かせいただき、ありがとうございました。

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